巨人が楽天を退団した田中将大を獲得することが、新聞各紙で2024年12月16日に報じられた。
減額制限を超える条件提示を拒否、自由契約に
楽天のレジェンドが電撃退団を発表したのは、11月24日だった。自身のYouTubeを更新し、
「私は楽天イーグルスと来季の契約を結ばずに、新たなチームを探すことに決めました。これまでお世話になった球団関係者の皆様、そしてスタッフのみなさん、チームメイトのみんな、ありがとうございました。みんなには改めて直接ごあいさつをする機会があると思いますけども、メジャーから仙台に戻って一緒にプレーができて本当にうれしかったです」
と語り、支えてくれたファンにも感謝の思いを口にした。
今季はコンディション不良の影響で1軍登板はわずか1試合のみ。
オフの球団との交渉では、今季推定年俸2億6000万円から野球協約で定められた減額制限(1億円超えは40%)を超える条件提示を受けていた。
田中はこれを拒否して自由契約を申し出た。その後の報道によると、金銭面に不満があったわけではなく、球団フロントと話し合う中で期待が感じられなかったことが退団の要因だったという。
小学生時代にバッテリーを組んだ田中将大、坂本勇人
手を差し伸べた巨人には、小学生時代にバッテリーを組んだ幼なじみの坂本勇人がいる。
侍ジャパンで共に戦うことはあったが、同じ球団でプレーするのは来季19年目で初となる。スポーツ紙記者は
「坂本は三塁で自身初のゴールデングラブを受賞しましたが、打撃不振で納得いくシーズンとは言えなかった。田中と切磋琢磨することで一緒に復活すれば、リーグ連覇に向けて大きなプラスアルファになる」
と期待を込める。
「88年世代」を投打で引っ張ってきた2人の共闘が楽しみだ。(中町顕吾)