加藤勝信財務相(69)の政治資金収支報告で1日に6店の会食費が計上されていたことが明らかになり、ネット上で驚く声が上がっている。もしこの日に6店も回ったとすれば、いずれも食べたのか?という疑問だ。
加藤氏は、全国各地でご当地名物などを食べる様子を撮った動画をインスタグラムに次々投稿していたが、加藤氏の国会事務所では、1日6店の支出について、「それぞれ異なる月日に行った会合会食費を各利用店からの後払い請求書に基づき、支払を行った」などと取材に説明した。
「フードファイターか何か??」「よく胃もたれしないな...」
1日6店の会食費支出などについては、共同通信が2024年11月30日に初めて報じた。
石破茂首相と政務三役計11人が代表を務める政治団体が、23年に飲食などの名目で1回に10万円以上を計上したケースが101件に上ることなどを伝えた。
その中で、加藤氏が代表を務める資金管理団体「勝会」は、10万円以上が28件で計約590万円を支出していた。4月5日は、フランス料理店や中華料理店など6店に計約106万円を支出したことが分かっている。
勝会のこの日の支出については、テレビのワイドショーが次々に取り上げ、28件は、イタリア料理やフランス料理が目立ったと指摘した。6店がどんな店でそれぞれいくら支払ったのか内訳も報じた。
このことが24年12月12日にXで取り上げられて、加藤氏は、1日3食以上も食べていたのかと驚く声が上がっている。
「成果を上げるための食事なら問題なし」との声が出たほか、「フードファイターか何か??」「よく胃もたれしないな...」「103万円の壁をちょっと超えてるとこがまた・・・」との反応があった。
勝会の収支報告書を見ると、23年4月5日は、赤坂や六本木などのホテル飲食店やフランス料理店などで平均約18万円を支出している。最高は、西麻布の高級焼肉店で約32万円、最低は、都内の飲食店で約3万円だった。報道によると、加藤氏の事務所は、各社の取材に対して「適正に処理し収支を報告している」と説明している。
もっとも、加藤氏が以前に食べて決済がこの日に集中した可能性のほか、飲食相手の分も支払っていたのではないかとの指摘もあった。
インスタに食事動画を次々投稿も、大食漢かは分からず...
ただ、1人で6食も平らげられるかどうかは別にして、焼肉店で約32万円食べたとしても、かなりの量になりそうだ。
今回話題になった4月5日に限らず、加藤氏のインスタグラムでは、食べ物の投稿が多い。加藤氏の食べっぷりについて、全国各地で撮影された動画を加藤氏の娘が編集して投稿しているものがほとんどだ。
カーリングの五輪選手らのブームにあやかって、「もぐもぐタイム」とするなどし、23年8月25日の投稿では、被災地の水産物応援キャンペーンとして、大きなサバが乗ったご当地弁当を食べ、加藤氏は、「大変脂が乗っていて、ご飯も進みます」とご満悦だった。
加藤氏は、デザートが好きなようで、22年6月29日の投稿では、「焼きプリンが大好きであります」と美味しそうに食べた。23年1月17日には、駅構内のような場所でシナモンロールをほうばり、「乗り継ぎの一瞬の安らぎです」と明かした。
コンビニ飯を食べたり、議員会館の喫茶店でナポリタンを食べたり、庶民派ぶりもアピールしていた。
24年の元旦には、地元・岡山の丸餅が入ったブリ雑煮を食し、画面に「もぐもぐ」と何度もコメントが入る。加藤氏は、「今年は、レシピも見ながら、ブリ雑煮作ってみました!」と料理作りの腕前も披露していた。
ただ、会食などの機会が多いと、健康も気になるらしい。
21年11月12日は、議員会館の11階にある部屋まで1階から階段を歩いて上がる様子の動画も投稿した。加藤氏は、息を切らしていたが、健康保持を強調していた。
これらの動画からは、加藤氏が果たして大食漢なのかは分からなかった。
1日6食の支出について、加藤氏の国会事務所は24年12月17日、J-CASTニュースの取材に対し、次のようにコメントした。
「政治資金収支報告書における支出の月日の記載は、支出が行われた月日を記載することと定められています。ご指摘の4月5日の支払いは、それぞれ異なる月日に行った会合会食費を各利用店からの後払い請求書に基づき、記載のルールに則って支払を行った月日を記載しています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)