20代の転職、「未経験職」への挑戦が増加 6割が年収アップ!...アピールの秘訣は?(2)/「doda」編集長・桜井貴史さん

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今行っている仕事だって、最初は未経験からのスタート

――ベテランらしい転職戦略ですね。

桜井貴史さん 年収アップに関しては、30代、40代になると元の年収水準が高いこともあり、未経験職種へのさらなる年収アップは難易度が高いのが実態です。

その中でも年収アップを狙うとすれば、たとえば代理店から事業会社へといった商流をあげる形での転職や、管理職経験・プロジェクトマネジメント経験などの市場価値が高いポータブルスキルを活かした転職パターンなどであれば、年収アップが狙えるでしょう。

――最後に、未経験分野にチャレンジする人たちへのアドバイスとエールをお願います。

桜井貴史さん 未経験職種への転職は不安も多いと思いますが、今行っている仕事も、最初は未経験からのスタートでした。

もちろん、転職は新しい環境や人間関係に慣れる大変さもあり、さらに未経験職種への転職は、新しい知識・スキルも得ないといけないため、とても大変だと思います。

一方で、新しい自分の職業観の発見があったり、これまでの経験と新しい経験・知識を組み合わせたりすることで、ユニークなスキル、経歴を持った人材として新しい職場で希少な存在になり、市場価値があがることもあります。

次の転職先で後悔しないためにも、ぜひ友人や転職エージェントとの対話などを通じて自分の強みを整理し、面接等で業務内容を詳しく聞きながらその強みが次の仕事で活かせそうかを考えていただくとよいと思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
桜井 貴史(さくらい・たかふみ)
doda編集長

新卒で大手人材会社に入社、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。
2016年11月、パーソルキャリアに中途入社。新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。大学生向けサービスの責任者を務める。
2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。

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