新入社員のうち「若いうちは進んで苦労すべきだ」と思う人が4割しかいないことが、一般社団法人・日本能率協会が2024年12月4日に発表した「2024年度 新入社員意識調査」でわかった。
これはやる気のなさの表れなのか、それとも......。上司や先輩は新入社員にどう接したらよいのか、調査担当者に聞いた。
「苦労すべき」と「その必要なし」、チャレンジ意欲が二極化
日本能率協会は毎年新入社員の意識調査を行なっており、今回調査(2024年4月2日~5日)は同協会の新入社員向け公開教育セミナーに参加した427人(男性427人、女性243人)が対象。
今回初めて、キャリア形成や将来に関して、「若いうちは自ら進んで苦労すべきだと思うか」という質問項目を設けた。その結果、「進んで苦労すべきだ」が41.8%、「好んで苦労する必要はない」が36.8%と、チャレンジ意欲の二極化が見られた【図表1】。
理想的だと思う上司・先輩について聞くと、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」(25.5%)がダントツに多く、ついで「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない上司・先輩」(10.9%)、「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」(10.8%)と続く【図表2】。
4位は「言動が一致している上司・先輩」だが、男性が7.4%に対し、女性が16.1%と、2倍以上の開きがある。女性は「言動が一致している」ことを非常に重視する傾向があることがわかる。