働くうえで男性と女性どっちが得か?損か? 若い男性は損、若い女性は得と感じる人が多いなぜ/ニッセイ基礎研究所・村松容子さん

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「若い女性が働きやすい=若い男性が働きやすい」とは限らない

――今回のリポートで特に強調しておきたいことがあります。

村松容子さん 女性が出産を経ても働き続けられる職場を目指して環境整備を行ってきましたが、調査によって若い女性が働きやすい職場が、必ずしも若い男性にとって働きやすい職場であるとは限らないことが浮き彫りになりました。

また、職場の多様性、ダイバシティー経営も叫ばれています。日本の場合、まだ新卒採用が多く、外国人労働者が少ない会社が多いこともあり、多様性や多様な背景をもつ従業員の焦点が女性、中でも若い女性に当てられています。テレビなどでも、若い女性社員が企画考案した新商品のニュースが流れるなど、若い女性社員の活躍がシンボリックに取り上げられています。

しかし、そうした環境変化の中で、不利益を感じる若い男性が生まれています。会社や上司は、制度面での環境整備だけでなく、従業員ひとり一人の葛藤や悩みをしっかりくみとることが大切です。今後、性別だけでなく、キャリアや出身等の面で異なる背景をもつ同僚が増えていくと考えられる中で、それぞれがスキルを磨いてキャリアを積むことがますます重要になると思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
村松 容子(むらまつ・ようこ)
ニッセイ基礎研究所主任研究員

2003年ニッセイ基礎研究所入社。
健康・医療分野における人々の不安・対処動向を研究。人生100年時代を見据え、健康長寿を願うなか、人々がどういった不安を抱えているのか、どういった対策をしているか調査・分析。
また、人々の健康課題の解決に向けて、国の健康・医療に関する政策を、生活者の視点から解釈し、伝えている。

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