「楽天に戻るのが1番いいのだろうけども、男として戻れない」
そして、楽天を含めたセ・パ12球団の投手事情に言及した。
「(投手陣が)スカスカで、ひとりでも多く(ほしい)というところは、12球団をみてもそんなにない。しいて言えば、楽天くらい。楽天はピッチャーがほしいと思う。出戻りで戻ってきたりするけども。そういうことを考えると、楽天に戻るのが1番いいのだろうけども、男として戻れない」
ヤクルトが田中獲得を見送る中、他球団は静観の姿勢を貫いている。高木氏は、各球団が田中獲得に消極的な理由について、次のように分析した。
「日本に帰ってきて、すべての年で負け越している。ここがやっぱり球団が引くところ。10勝はしなくても、必ず3つくらいは勝ち越しているというのであれば、取ってみようかという気になるが、全部負け越しているから、それだったら若手にチャンスを与えた方がいいだろうということ」
田中は大リーグのニューヨーク・ヤンキースから20年オフに古巣楽天に復帰。1年目の21年シーズンは4勝9敗。22年シーズンも9勝12敗と負け越し、23年シーズンは7勝11敗だった。
24年シーズンは、23年10月に受けた「右肘関節鏡視下クリーニング術」の影響で、1軍での登板は9月28日のオリックス戦1試合のみだった。
田中の去就について、高木氏は「メジャーにはもう戻れないでしょう。日本でこの成績で。八方ふさがりになっている」とし、「現段階、何の動きもない中で、ここまで落ち着いた状況になってしまうと厳しい。このまま引退となると寂しい」と私見を述べた。
田中はここまで日米通算197勝を記録し、節目の200勝まであと3勝に迫っている。