指定席化が進む現在の新幹線・特急の問題点
しかし近年では、JR東日本を中心に、新幹線・特急の指定席化を進めている。確実に座れることがサービスであると考えるようになり、いっぽうで指定席のみにすることで増収をめざす考えもある。また、自由席の場合には車内で自由席特急券を買う人も多く、そのために車掌を多く乗務させなければならないという問題が発生した。
そういった課題を解決するために、新幹線・特急の指定席を増やす、あるいは全車指定席にするようになっていった。
必ず座れる、という乗客側のメリットは大きい。また、乗務員を減らせる鉄道会社側のメリットもある。いいことずくめのような気はする。
いまでは、改札を通ったらその列車の指定席にどれだけの人が乗るかはわかるようになっている。そのことで指定席では検札がなくなった。
自由席が主体の列車は、満員になることがほとんどない地方部の在来線特急列車や、通勤客の多い新幹線列車くらいになっている。
では新幹線・特急の指定席が増えることで、誰が割を食うのか?