駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバ氏が2024年12月9日、先日公開した動画への反響について「御礼」をつづった。
「信」「ジ」「な」「言」「で」
レジャバ氏は5日、Xで政府に対する大規模なデモが続くジョージアの現状について説明を行う動画を公開した。
ジョージアのイラクリ・コバヒゼ首相が「ジョージアは、EU加盟交渉を開始する協議を2028年まで行わない」と明言したことが発端だとするも、現在のジョージア政府について「親ロシア派でもなければ、EUの加盟を離脱した・停止したということも一切ございません」と報道を否定。
野党の動きは「理解できない」ものだとし、「一部の発言だけが歪曲されて、それが過激派の野党によって『デモを行おう』『政権を転覆させよう』という動きに利用されている」と感じているなどと説明していた。
現政府に寄り添ったコメントを発表したレジャバ氏だが、投稿を見た人からは真意は別にあるのではとする声が上がった。動画には「信頼する皆様へ ジョージアの現状について なるべくわ分かりやすく 言わなければならないことを言います できるだけ多くの拡散を」(原文ママ)とのコメントが添えられており、この文章を頭から一文字ずつ取ると、「信」「ジ」「な」「言」「で」つまり、「信じないで」となっていた。
真意のほどは定かではないものの、このメッセージには応援の声が多く寄せられていた。
「友の支えに感謝するとともに今後この気持ちを活動の糧につなげたい」
レジャバ氏は9日、反響に対し「御礼」をつづった。
「ジョージアは現在、近年で最大の難局を迎えております」と改めてジョージアの現状に触れ、「先日の私の発信によって自分の姿勢を表明した後、しばらくは辛酸を嘗める覚悟でさえおりました」。
「確かに厳しいお声もありました」とするも、「しかし想像していなかった人々から、思いやりのある励みのメッセージをたくさん頂きました」という。
大きな反響があったことについて「『友情は人類の最大の産物』」とし、彼らによって早い段階からかけがえのないものを得ることができて幸せです。友の支えに感謝するとともに今後この気持ちを活動の糧につなげたいと思います」とつづった。
レジャバ氏は今後について、「さて立ち返ります。この局面において、ジョージアの国益に焦点を定め、平和や安定とともにジョージアの将来に向けてできることに力を尽くしていきます」と決意を新たにした。
投稿には、「ジョージアがジョージアらしい国として あるべき姿に戻り 平和が訪れるよう祈っています」「『友情は人類の最大の産物』世界がこの言葉で溢れますように!! 世界中が手を繋げますように。。。大使、応援しております」など、応援のメッセージが多く寄せられている。
信頼する皆様へ
— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) December 5, 2024
ジョージアの現状について
なるべくわ分かりやすく
言わなければならないことを言います
できるだけ多くの拡散を pic.twitter.com/3b4VXZfGW0