歌手で俳優の中山美穂さんが2024年12月6日、54歳で死去した。報道各社は、同日夜や翌7日に中山さんの自宅を訪れた妹で俳優の中山忍さんの様子やコメントを報道した。こうした遺族への報道の姿勢に、SNSでは疑問の声が上がっている。
スポーツ紙でも東スポは異色...「ほんこん 中山美穂さん妹・忍への直撃取材を批判」
日本テレビ系の報道をまとめたニュースサイト「日テレNEWS」では、6日夜、報道陣の前で目に涙を浮かべながら頭を下げる映像や、「突然のことで私もいまお話しできることが何もありませんので」といったコメントを報道した。
フジテレビ系のニュースサイト「FNNプライムオンライン」やABEMAのニュースサイト「ABEMA TIMES」、テレビ朝日のニュースサイト「テレ朝news」、でもこうした様子を報じている。スポーツ紙では、サンケイスポーツや日刊スポーツがウェブサイトで報じた。
また、現代ビジネスと日刊ゲンダイ、FRIDAYもウェブサイトで報じているほか、FLASHも「中山美穂さんの自宅マンション前で取材に応じた中山忍」とする写真を掲載している。
さらに翌7日に再び忍さんが美穂さんの自宅を訪れたとして、その様子も報じている。ウェブサイトに配信された記事では、前出の2紙に加えて、スポーツニッポン、スポーツ報知、デイリースポーツのスポーツ各紙の記事が確認できる。サンケイスポーツの記事によると、現地には約25人の報道陣がいたという。
東京中日スポーツは、美穂さんの遺体が自宅に無言の帰宅をしたことを報じる8日の記事で、「中山美穂さんの自宅を出発する妹の中山忍」と説明がついた写真を載せている。
こうした遺族への取材に、Xでは「あまり強引な取材しないで弁えて そっとしといてあげて」「テレビ局などは、気持ちを察して取材を控えるべきと思う」「中山忍さんへの取材を止めて静か見守ってあげてほしい」といった批判の声が寄せられた。
スポーツ紙の中でも異色なのが東京スポーツで、ウェブサイトには忍さんへの取材記事は見当たらず、逆に
「ほんこん 中山美穂さん妹・忍への直撃取材を批判『下品なことすな』『悲しいに決まってるやろ!』」
の見出しで、取材に批判的な記事を載せた。