首都圏を中心に100店以上展開する食品スーパー「ロピア」でカートを使用するのに100円を預けるシステムがある――。そんなポストがXで2024年11月下旬に投稿され、「賢い」「いいシステム」などと大きな話題となった。
以前からあった仕組みだが、ポストを通じて改めて注目を浴びた。そもそも、どんな狙いで導入された仕組みなのか。ロピアを手掛ける株式会社OICグループの広報室担当者に聞いた。
「カート回収にかかる人件費を削減」
話題の投稿はXユーザー「北海道育成アイドル 北乃カムイ」(@kamuikitano)さんが11月23日にポストしたもの。「ロピア屯田店」(札幌市北区)で同日撮影した写真だという。カート置き場に「コインロックのご利用方法」と書かれた看板が置いてあり、「100円硬貨返却システム」「100円硬貨はご利用後戻ります」と記載されている。
この投稿には、「従業員が、戻し忘れのカートを回収し回らずに済む」「賢い」「いいシステム」「駐車場に放置する人対策かな」などといった好意的なコメントが多く寄せられた。
11月29日にJ-CASTニュースの取材に応じた広報室の担当者によると、カートは2010年代前半頃から導入していると説明。導入の理由を「カート回収にかかる人件費を削減し、その分お客様に良い商品を提供できないかと考え導入しました」と説明した。ロピア全店舗で導入しているという。
「思ったよりも好意的な意見が多かったことに驚いています」
100円を預けるシステムについて、利用者から何か声が寄せられることはあるのだろうか。担当者は「一部のお客様から100円玉を用意するのが面倒という声をいただくことはございますが、他スーパーでカートを放置される事例を見られている方も多いことから、それを防げる良いシステムだ、という声をいただくことも多いです」と明かした。
今回、Xで大きな反響が寄せられていることについては、どう受け止めるか。担当者はこう回答した。
「最初の投稿者様はカートの使用に100円かかることのみを投稿していましたが、他の方からカートを戻せば100円玉が戻ってくることや、放置カートの回収にかかる無駄な人件費を削減できることをご指摘いただき、思ったよりも好意的な意見が多かったことに驚いています」