「アルコール依存症からの回復見せられた」元TOKIO山口達也さん感慨 「起点」久里浜医療センターで講演

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   アルコール依存症と戦い続けているアイドルグループ「TOKIO」元メンバーの山口達也さん(52)が、回復の道の「起点」と位置付ける国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)で講演を行ったとXで投稿して、関心を集めている。

   山口さんは、酒に酔った状態で不祥事を起こし、2018年5月に旧ジャニーズ事務所を退所した。20年にはバイクで酒気帯び運転をしたとして現行犯逮捕され、その後、アルコール依存症を公表していた。

  • 山口達也さんの公式サイト
    山口達也さんの公式サイト
  • 山口さんのX投稿から
    山口さんのX投稿から
  • 山口達也さんの公式サイト
  • 山口さんのX投稿から

寝られなくなって、酒で睡眠薬を流し込むことも

   山口さんの公式サイトなどによると、20年11月に依存症の専門病院へ入院し、3か月間の治療プログラムを受けた。その後、飲酒運転防止インストラクターなどの資格を次々に取得し、依存症に関する講演などを行う「株式会社山口達也」を23年3月に設立した。

   現在まで、全国各地で講演などを行っており、その様子をXなどで投稿している。

   24年12月5日には、久里浜医療センターの職員研修で、「アルコール依存症患者の気持ちに寄り添える医療者について」をテーマに講演したと報告した。

「ここを起点に回復の道が開かれました 私の話なんて取るに足らないものです しかし回復している姿を見せる事ができたことが何より嬉しかったです 感謝しかありません」

   こうつづって、自身が職員らを前に語る様子や約60人の職員と記念撮影したときの写真もアップした。

   公式サイトによると、講演したのは同じ5日で、久里浜医療センターからの依頼だったという。

   講演の内容については明かしていないが、過去の講演については、新聞などで報じられている。

   それらによると、山口さんは、お酒に強くなりたいとのめり込み、35歳ごろから家飲みも増え、飲み過ぎて記憶がなくなることもあったという。寝られなくなって、酒で睡眠薬を流し込むこともあったと告白した。

「恩返しが出来てよかった」「職員の方々には何よりの喜び」

   依存症を自覚するようになってからは、自己肯定感が低かったことを反省し、今の自分を受け入れ、「過去や他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と考えるようになった。

   山口さんは、こうした内容を各地の講演で訴え、依存症の怖さを訴え続けている。

   講演を行ったことは自身のXで逐一報告しており、11月11日には、曹洞宗保護司連合会の支部で「人生の光と影、セカンドステージへ向けて」をテーマに話したとして、こうつづった。

「光と影 どちらを向いて歩くか 他人ではなく、自分が決めなければいけないですね まずは自分が変わる事 影に光を当ててくれる保護司、支援者の皆様に感謝です」

   今回の投稿後の12月6日も、Xを更新し、神奈川県川崎市の研修で「アルコール依存症と共に生きる~人生をあきらめない」をテーマに話したとして、「支援者の正しい知識と理解しようとする心 そして当事者が人生を良い方向に持っていこうとあきらめない気持ちが断酒に繋がっている」と感謝の意を示した。

   自らが「起点」と呼ぶ久里浜医療センターに戻ってきたことについて、Xのリプライでは、「恩返しが出来てよかったですね」「職員の方々には何よりの喜びでしょう」「同じ苦しみを抱えてる方々への大きな救いになる」などとファンらからエールが寄せられていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

姉妹サイト