スキマバイトサービスの「タイミー」は2024年12月6日、不正利用防止に向けた新たな取り組みを発表した。24時間体制の掲載前チェック体制の構築などをしたという。
タイミーは、これまで「求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制」で、「掲載前」のチェックを求める声が相次いでいた。11月時点ではその可能性について言及を避けていた。
「不正な事業者に使わせない」「不正な求人を掲載させない」「働き手の保護」のため
発表によると、「不正な事業者に使わせない」「不正な求人を掲載させない」「働き手の保護」のための取り組みをするという。
「不正な事業者に使わせない」取り組みとしては、既存の事業者について「実体があるか、実態はどのようになっているかを再確認し、確認がとれなかった事業者の求人を掲載させない措置」をとるという。また、過去に不正利用で利用停止となった事業者の特徴と一致度が高い事業者は、自動的に利用を停止する措置も講じているという。
「不正な求人を掲載させない」取り組みとしては、「24時間365日、求人原稿を掲載前に全件チェックする体制を構築」したと発表。公開前に「目視と機械的な仕組み」を組み合わせ、全件確認するという。
「働き手の保護」としては、個人情報取得を目的とした事業者の利用を防ぐため、「緊急連絡先として渡される個人の電話番号は、勤務直前まで開示されない仕組み」を構築したとしている。
さらに、利用者と事業者とのメッセージ機能内にも通報機能を設置したと説明している。
タイミーをめぐっては、掲載されていた求人が「闇バイト」ではないかとするSNSで指摘が相次いでいた。11月8日にタイミー公式Xが注意喚起のポストをした際、「求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制」をとっていると明かし、「掲載前にチェックするべきでは」と疑問の声が寄せられていた。
J-CASTニュースが11月12日に取材した際は、今後掲載前に内容を精査する体制になる可能性について「安心安全にサービスをご利用いただける環境を作るために何が必要か、対策を強化していく方向で継続して議論・検討を進めております」としつつ、明言は避けていた。