釣り動画で人気を集めるチャンネル登録者数53.7万人のYouTuber・渥美拓馬さんが、2024年12月1日に公開した動画の中で、現在のYouTubeが「圧倒的下降トレンド」だと私見を述べた。
「YouTubeで有名になりたい気持ちは微塵もない」
「YouTuberを引退します」と題した動画で渥美さんは、「今後YouTubeでもっと有名になるために頑張ろうとか、登録者を増やしていこうとか、そういう気持ちは微塵もありませんし、今後そういう活動をしていく予定はありません」と言い切った。
続けて「まず大前提で、僕に登録者が50万人もいるっておかしいと思うんですよね。話が面白いわけでもなく、うまいわけでもなく、特に秀でた才能があるわけでもなく、ルックスがいいわけでもなく、オーラがあるわけでもなく。そのへんを歩いてる、ただただ普通の人です。僕は」と自己分析。その上で、「たまたま運が良く、いろいろな良いことが重なって、今の僕はいるんじゃないかと僕は思っているんですけど」と話した。
渥美さんが趣味である釣りの動画をYouTubeに投稿し始めたのは、YouTubeが広告化される前の大学2年生のこと。しかし後に広告が付き、収益化されるようになるとYouTubeが上昇トレンドを描き、初期の頃から活動していた渥美さんはそのトレンドに運よく乗ることができたという。
また、渥美さんは2019年9月に「急性前骨髄球性白血病」を発症し、約9か月後の2020年5月に寛解、退院したことを報告している。この経験を経て「自分の身体が資本の活動って、本当に危険なんだなと思ったんですよ」と渥美さん。
どんな活動でも健康ありきだとしながらも、さまざまな場所に釣りへ行く自身の活動が身体を酷使し、また、釣れないことも少なくないため「YouTubeの中でもコスパが悪い」と説明した。
「僕みたいな一般ピーポーは淘汰されていく時代」
こうした考えもあって現在は、YouTubeの更新頻度が落ちていた渥美さん。最近は。釣り具会社を立ち上げるとともに、「めっちゃ楽しい」という投資にも注力している。
「起業もしたし、投資もやってるしで、今現状、僕YouTubeの収益がゼロでも何も問題ない状況まで持ってこれたんですよ」
渥美さんは「皆さん肌で感じていると思うんですけど、YouTube全体の活気がそもそも落ちていってるんですよね。昔に比べて圧倒的に。僕なんかはひしひしと感じていますよ。単価とかもめちゃくちゃ落ちてるから」と実情を伝えつつ、「今後5~6年前、7年前みたいな活気を取り戻すことはもうYouTubeはないです」と断言した。さらに、こう述べた。
「ないどころかどんどん下降トレンドですよ。ガーっと下降していって、その中でも才能のあるめちゃくちゃすごい方たちがいて。その方たちは全然問題ないと思うんですけど。僕みたいな一般ピーポーは才能もないし、話も面白くないし、ルックスも良くないしっていう人はどうしても淘汰されていく時代がもう来ているんですよね」
そのうえで、「今後もみんなのアベレージ再生数はどんどん落ちていって、どんどん単価も落ちていって、となると思います」と予測。そして「圧倒的下降トレンドに乗っかるって、そもそも理にかなっていないというか、もったいないんですよね」という。
今後は「好きなことだけをしていく人生に持っていけるように頑張る」とし、特に今は投資に夢中になっていると話していた。