7人組女性アイドルグループ「FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)」などが所属する芸能事務所「アソビシステム」は2024年12月4日、所属タレントへの誹謗中傷や著作物に関する著作権侵害に該当するSNSの投稿を削除するように求めた。
SNSでは、11月30日に公開されたFRUITS ZIPPERの動画が拡散。真中まなさんに対するメンバーの言動に賛否の声が上がった。声明が出たのはその5日後だが、両者に関係はあるのか。そもそも、動画はどのような経緯で撮影され、公開されたのか。事務所に聞いた。
スカートを履く真中さんの足を「広げる」ような振る舞いが波紋
SNSで拡散したのは、真中さんの「かわいいところ」をメンバーが挙げる動画だ。真ん中に座る真中さんを6人のメンバーが囲みながら、「SASUKEをがんばるところ」などと1人1人が答えていく。
賛否の声が上がったのは、動画終盤でのメンバーの言動だ。真中さんの隣に座る櫻井優衣さんが「足が長いところ」と言いながら、スカートを履く真中さんの足を「広げる」ような振る舞いをしたためだ。また、鎮西寿々歌さんが「ひとりでずっと喋って、周りが全員聞いていないところ」とコメントする場面もあった。
アソビシステムが声明を公式サイトに出したのは12月4日のことだ。声明では「当社所属タレント対する誹謗中傷がSNSにて多数確認されております」(原文ママ)とし、同社が著作権を持つ動画が無断でアップロードされていると説明。その後、次のように法的措置に言及した。
「これらの誹謗中傷行為及び当社著作物への著作権侵害に関しては当社としては厳しい姿勢で臨ませて頂きます。これらの行為をされている方は直ちに該当するSNSの投稿等を削除ください。削除が確認できない場合は発信者情報開示の手続き等をとり、投稿者を特定の上法的措置をとることを検討致します」
波紋の動画は「日々のSNSコンテンツ制作の一環として撮影・公開」
声明には「FRUITS ZIPPER」の固有名詞はない。声明は、波紋を広げた動画を念頭に置いているのだろうか。アソビシステムの広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対して、「こちらの動画に限らず、弊社所属タレント全体の誹謗中傷行為に対しての声明となります」と回答した。
では、声明が指摘している「誹謗中傷行為」や「当社著作物への著作権侵害」は、具体的にはどのようなものなのか。広報担当者は「さまざまな事案があるため具体的な回答は差し控えさせていただきます」とした。
波紋が広がっている動画を撮影し公開した経緯については、「日々のSNSコンテンツ制作の一環として撮影・公開したものになります」としている。