NHK党の副党首で元衆議院議員の丸山穂高氏が、2024年12月3日に自身のYouTubeチャンネルを更新。兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などについての告発文書を作成した、元県民局長の公用パソコンの中身だとするデータを「全部見た」として、私見を語った。
タイムスタンプがすべて同じ日付の理由
斎藤知事をめぐっては、元県民局長が3月に内部告発文書を作成し、一部の報道機関などに送った。斎藤知事は告発者を特定し、元県民局長に懲戒処分を下した。元県民局長は7月に自殺している。県議会はこの問題を調査する「文書問題調査特別委員会」(百条委員会)を設置した。
11月17日に行われた知事選で、自身も立候補しながら斎藤知事を応援していたNHK党の党首・立花孝志氏は、29日にXやYouTubeで、元県民局長の公用パソコンの中身だとする情報を公開していた。
12月3日の動画で丸山氏は、立花氏に公用パソコンのデータの情報を提供した人物から情報提供され、中身を確認したと説明。「立花さんは立花さんですからね、私は私なので」とし、公益通報者保護法や著作権法などに違反しないように慎重に話すと前置きした。
立花氏が公開した動画では、ファイルのタイムスタンプがすべて3月25日となっていることがSNSで指摘されていたが、丸山氏は、流出したデータは人事課がUSBを使ってコピーしたもので、その際にデータが暗号化され、タイムスタンプが更新されたのだと説明。作成日時が13年4月16日、更新日時が19年5月14日となっているファイルのプロパティも公開した。
不倫の記録とみられる内容など...要約して説明
丸山氏は、元県民局長と不倫相手とのやり取りやデートの記録とみられる内容や告発文、井戸敏三前知事から斎藤知事に代わる時期の出来事を「クーデター」として記録したとみられる内容など、自身が見たというデータの内容を要約して話した。
そのうえで、斎藤知事が元県民局長を処分したことについて、「腹に落ちました」とし、「全部明らかにしたうえで議論しないと。知事が黙らせるために、7つの疑惑を隠すために局長を処分したんだというのはちょっと違うかな、明らかに。これ見たら『そりゃ処分されるわ』という内容でした」と自身の見解を述べた。