取り組みに正解はない、会社のトップが率先して行わなければ
――なるほど。上層部だからといって、ひるんでいては同僚を救えませんね。今回の調査で特に強調しておきたいことがありますか。
中島さん SOGIハラやアウティングの認知は進んできているものの、具体的にどうしたらよいか、まだ分からない方が多いです。企業側としても取り組みは進めているものの、当事者社員との認識の差がある取り組みになっている可能性もあります。
まずは経営者や役員など経営層への研修を進め、SOGIハラやアウティングの認識についてトップ自らが率先して行い、方向性を示すと企業風土全体にも影響しやすくなります。
「このような取り組みが正解」という施策がないからこそ、企業として「SOGIハラやアウティングをなくしていく」という強い意思をもって対策していくことが必要でしょう。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)