約10人に1人、職場の「性的マイノリティー」へのハラスメントどう防ぐ? 経営層や上司からの被害が目にあまる

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「彼女(彼氏)いないの?」「女子力高いね」という無意識のハラスメント

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった株式会社アカルク人事コンサルタント中島仁志さんに話を聞いた。

――2023年の調査に比べると、2024年のSOGIハラとアウティングは減少していますね。この減り方をどう評価しますか。まだまだ不十分だと思いますか。それともかなり理解が進んだと考えますか。

私個人は最近、テレビドラマなどで真面目に取りあげられることが増えた面が大きいのではないかと考えているのですが。

中島さん SOGIハラもアウティングも2023年より減ってきており、理解が進んでいると思われます。ご推察の通り、ドラマや漫画などでもLGBTQ+を取り上げたものが多くみられ、受け入れられている状況やハラスメントを見過ごさないという社会の雰囲気が以前よりもできていると感じます。

また、社内研修を通じて学ぶ機会も増え、明らかな差別的な言動(ホモ・レズ・気持ち悪いといった言動)が少なくなったことも考えられます。

一方で、性的マイノリティー当事者が感じるSOGIハラやアウティングの割合はシスヘテロの方より多いため、これで十分だとは考えておりません。たしかに明らかな言動は減っているものの、無自覚・無意識なSOGIハラやアウティングが存在しており、当事者と非当事者における認知の差が表れていると推察されます。

――無自覚・無意識なSOGIハラやアウティングとは、どういうケースをいうのですか。

中島さん たとえば、コミュニケーションのつもりで「彼女(彼氏)いないの?」とか「どんな人がタイプなの?」と繰り返し聞いてくるケースです。また、褒めるつもりで「女子力高いね!」と言うケースも当事者を傷つけます。
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