元NPB外国人助っ人、なぜ韓国で成功できるのか? 「認めたくはないが...」地元メディア分析

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    韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2024年12月4日、日韓プロ野球の現状を独自分析した。

  • ロハス・ジュニア選手(KTウィズのインスタグラムより)
    ロハス・ジュニア選手(KTウィズのインスタグラムより)
  • ロハス・ジュニア選手(KTウィズのインスタグラムより)

デビッドソンは46本塁打で本塁打王のタイトル獲得

    同メディアは、日本のプロ野球を経験して現在、韓国プロ野球(KBO)リーグでプレーするマット・デビッドソン内野手(NCダイノス、33)と、メル・ロハス・ジュニア外野手(KTウィズ、34)に焦点を当て、記事を展開した。

    デビッドソンは23年シーズンに広島でプレーし、112試合に出場して打率.210、19本塁打、44打点を記録した。オフに広島を退団してKBOリーグのNCダイノスに移籍した。

    韓国1年目の今シーズンは、131試合に出場し、打率.306、46本塁打、119打点。出塁率と長打率を合わせたOPSは1.003だった。46本塁打はリーグトップで、2位に8本差をつけて本塁打王のタイトルを獲得した。

    一方のロハス・ジュニアは、大リーグの経験がないまま韓国に渡り、17年6月にKTウィズに入団した。1年目のシーズンから韓国野球に適応し、シーズン途中加入ながら打率.301、18本塁打、56打点を記録した。

    20年シーズンは、キャリアハイとなる打率.349、47本塁打、135打点をマークし、本塁打王と打点王の2冠を達成。シーズンMVP、ゴールデングラブ賞などのタイトルを受賞。韓国での成績が評価され、20年オフに阪神に移籍した。

    阪神では主砲として期待されるも、2年間で17本塁打、48打点と振るわず、22年シーズン終了後に退団した。その後、メキシカンリーグを経て、23年オフに古巣KTウィズ復帰。24年シーズンは、144試合に出場して打率.329、32本塁打、112打点を記録。打率はリーグ7位、本塁打は6位、打点は5位と、打撃主要3部門でベスト10入りした。

    韓国の地元メディアによると、デビッドソンとロハス・ジュニアともに所属球団と契約を延長したという。

「日本で失敗した選手が、韓国で簡単に...」

    デビッドソンは2年契約で、出来高を含め総額320万ドル(約4億8000万円)。ロハス・ジュニアは1年総額180万ドル(約2億7000万円)の契約を結んだという。

    「スポーツ朝鮮」は、このように日本で成功を収められず、韓国で花を咲かせたデビッドソンとロハス・ジュニアを例に挙げ、日韓野球のレベルの差に言及した。

    記事では、「2人の契約はKBOリーグの『素顔』を示す苦い出来事かもしれない」とし、「この2人が多額のお金をもらったからではない。日本で失敗した選手が、韓国ではあまりにも簡単にリーグを平定してしまうため、両国のプロ野球のレベル差を示す象徴的な事例になる可能性があるからだ」と解説した。

    そして、「日本の野球が韓国より優れていることは、昔から続いてきた認めたくないが認めなければならない事実だった」と嘆き、韓国代表を含む韓国プロ野球の現状を、こう説明した。

    「今の代表チームの試合を見ると、日本との格差がますます広がっていることを認めざるを得ない。KBOリーグも同様だ。選手の契約金は天高く舞い上がり、観客は増えるが、競技力はますます低下しているというのが現場の冷静な認識だ」

    韓国代表は近年、国際大会で低迷しており、23年ワールド・クラシック・ベースボール(WBC)、24年11月に開催された「第3回WBSCプレミア12」で1次ラウンド敗退している。

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