『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』などで知られる小説家の万城目学さんが2024年12月4日、Xで「ぶつかりおじさん」に遭遇した際のエピソードをつづり、注目を集めている。
「真後ろで見ていて、めちゃくちゃ醜悪でした」
万城目さんは3日、Xで「大混雑の駅で、ものすごい勢いで若い女性にぶつかるおじさんを目の前で目撃し、あまりにひどいので『あんなぶつからんでええやん、女の人かわいそうやん』と話しかけたら『向こうからぶつかってきたんだよ』と返されました」と投稿した。
注意を試みるも、悪びれる様子はなかったという男性に「ええ年した大人が、推定五十半ば完全な大人が、、、あたしゃ悲しかったよ」と落胆をつづっている。
続く投稿では、「ぶつかりおじさん初目撃で、ときどき遭遇する肩を思いきりぶつけてくる男の踏みこみ深い版かと思っていたら、違いました」と明かした。
「身体の正面で胸からぶつかるんですよね。しかも自分より小柄な女性を狙う」と「ぶつかりおじさん」の手口を振り返り、「あれはイカンですよ。やられたら誰でも怖いですよ。真後ろで見ていて、めちゃくちゃ醜悪でした」と不快感をあらわにした。
「当たられた方も味方がいるだけで全然違うと思います」
「ぶつかりおじさん」をめぐるトラブルは、これまでもたびたび問題となっている。数か月前には、駅の通路を広げるため工事中の田町駅前(東京都港区)では、ケガ人が出るトラブルも起きたと報じられていた。
"現場"を目撃し、直接声掛けをしたという万城目さんの投稿には、「声掛けしてくださってありがとうございます! 当たられた方も味方がいるだけで全然違うと思います」「万城目先生、相手が居直ってしまったとはいえ、よく言ってくださいました。目撃したら黙っていない男の人がいると、抑止力になるそうです。性別による影響力の不均衡もイヤなものですけれど」など、感謝の声が寄せられている。
万城目さんは4日、投稿が大きな注目を集めたことを受け、「いわゆるバズりが発生すると、セットで想像の地平を超えた反応を体験できるのが、おもしろくもあり、怖くもあるところなのですが、今回は『ぶかったのお前本人だろ』という叙述トリック指摘が一頭地を抜いていました」(原文ママ)と思いもよらない誤解を受けたとも明かした。
大混雑の駅で、ものすごい勢いで若い女性にぶつかるおじさんを目の前で目撃し、あまりにひどいので「あんなぶつからんでええやん、女の人かわいそうやん」と話しかけたら「向こうからぶつかってきたんだよ」と返されました。ええ年した大人が、推定五十半ば完全な大人が、、、あたしゃ悲しかったよ。
— 万城目学 (@maqime) December 3, 2024