韓国戒厳令、情報源はYouTubeやBBC...日本メディアの扱い少なすぎに嘆きの声

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「日本のテレビへの信頼を失ってしまった。なんなんだこれは」

   識者らからも、疑問の声が上がっている。

   東洋経済編集部員の劉彦甫氏は、「やっぱりおかしいよ。民放はともかくNHKは隣国の戒厳宣布(上からのクーデター)について臨時編成を組んで放送すべきではないか。日本人も多く渡航しており政治経済的にも影響が大きいはずだ」と疑問を吐露する。

   「結局、今回も放送メディアについて現地メディア以外で頼ったのはBBCやCNN、アルジャジーラなど。なぜ隣国の情報を得たいのに、ロンドンやアトランタ、ドーハを経由せねばならんのだ。本当に頼みますよNHK」と海外メディアを通じての情報収集を行わなければいけない事態に憤りをあらわにした。

   ジャーナリストの貫洞欣寛氏は、「BBCかネット、Youtubeを見ないと隣の国の緊急事態がわからない。日本のテレビへの信頼を失ってしまった。なんなんだこれは」とつづり、「民放は絶望としてもせめてNHKはNHKスペシャル再放送にL字字幕を重ねて速報してくれ。現場で取材している記者はいるんだろう」とした。

   元衆院議員で群馬県議会議員の宮崎岳志氏は、「韓国で戒厳令が布告され、自主クーデターにより民主制が停止され独裁になるかもしれない今この時、最新の情報を得ようとテレビをつけたら、ニュース番組で流れているのは『今年の一皿はうなぎ! ぐるなび発表』でした。韓国が心配ですが、日本も違う意味で心配です」「どっちに転んでも超弩級の政変ですよ。テレビ局は何やってんの?」とした。

   日本大学危機管理学部教授の福田充氏は、「尹大統領の非常戒厳令。日本では地上波もBSも、NHKも民放も、今夜のテレビ放送はこの隣国の危機に対してほぼ全く触れずに通常放送のバラエティとアニメとショップ系。公共性を持つテレビ放送とジャーナリズムの放棄ではないか。必要とされなくなるはずだ。そんな割り切り方でよいのでしょうか?」と危機感を示した。

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