去就注目の上沢直之、日本復帰なら「巨人が取る可能性は十分」 球団OB明言...「条件面なら負けていない」

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    プロ野球巨人の元投手で大リーグでもプレーした野球解説者の高橋尚成氏(49)が2024年12月3日までにユーチューブを更新し、今シーズン大リーグに挑戦した上沢直之投手(30)の去就について私見を述べた。

  • 大リーグに挑戦した上沢(写真:アフロ)
    大リーグに挑戦した上沢(写真:アフロ)
  • 大リーグに挑戦した上沢(写真:アフロ)

気持ちは日本に傾いている

    上沢は昨オフ、ポスティングシステムを利用して、大リーグのタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。3月にボストン・レッドソックスにトレードで移籍。5月に大リーグデビューを飾るも、2試合の登板にとどまりマイナー落ちした。

    その後、レッドソックス傘下の3Aウースターでプレーし、シーズンオフにフリーエージェント(FA)となった。

    上沢は現在帰国しており、去就に関しては不透明な状況だ。

    「スポーツニッポン」(ウェブ版)のインタビュー記事によると、上沢は今後に関して米国でのプレーを視野に入れつつも、気持ちは日本に傾いているという。そして、去就に関して、次のように語っている。

    「12年間在籍して育ててもらったファイターズに一番、思い入れがあります。ただ、どの球団でも話を頂けるのであれば『結構です』と言うのではなく、一度話を聞きたいと思っています」

「日本ハムの可能性は十分にあるが...」

    日本球界復帰の可能性がある中、巨人OBの高橋氏は「巨人目線で言えば、取ったほうがいいと思います」と指摘し、「ジャイアンツは(ソフトバンクの)石川(柊太)投手を取りに行っていると思うが、取れなかった場合に、上沢投手に変わっていくという可能性もなきにしもあらずだと思う。ある程度、実績のある選手がいてくれると、菅野(智之)投手がいなくなった穴埋めができると思う」との見解を示した。

    高橋氏が大リーグに挑戦した際の代理人が、現在、上沢の代理人を務めている関係から上沢と親交があるという高橋氏。上沢から大リーグでの体験を直接聞いたという高橋氏は、上沢の米国での1年間を、次のように説明した。

    「アメリカでは使われ方とか、いろいろ言われたみたい。『どういう風に投げなさい』とか、『どういう風にやりなさい』というのを鵜呑みにしてしまって、メジャー流のやり方に。上沢投手はそれほどスピードがあるわけではない。コンビネーションとキレとコントロールで抑えていくピッチャー。スピードの方にいったりとか、スライダーを投げろとか、かなり言われていたみたい。ちょっと悩んでいた」

    番組スタッフから改めて「巨人は上沢投手を獲得するべきか?」と問われると、高橋氏は「状況によりますね」と切り出し、こう続けた。

    「FAでピッチャーを取るときに、1番目に誰が優先になるのかとか、競合しないでそのまま上沢投手を取れるのであれば、取るべきだと思う。でも、日本ハム色が強いから、日本ハムの可能性は十分にあるのではないかな。日本ハムからポスティングさせてもらうとき、日本ハムにすごく後押ししてもらったらしい。新庄剛志監督とか、球団スタッフに後押ししてもらって、その恩もあると思う。そういう面では日本ハムのほうが強いかもしれない」

「巨人に十分マッチする」

    日本球界復帰ならば、古巣復帰の可能性が高いと指摘する一方で、「条件面だったらジャイアンツも負けていないと思う。ジャイアンツも十分に取る可能性がある。取る価値はすごくある」と断言した。

    巨人は今オフ、エースの菅野智之投手(35)が、海外フリーエージェント(FA)権を行使して、大リーグに挑戦する。菅野は24年シーズン、先発ローテーションの柱として24試合に登板し、15勝3敗、防御率1.67を記録。菅野の穴をどのようにして埋めるかが、来シーズンの課題のひとつになっている。

    このような状況の中、高橋氏は「NPBで70勝している実績のあるピッチャーということを考えたら、(巨人に)十分マッチすると思います」と指摘し、「精神的な柱になってくれるのではないかと思う。チームが、ガタガタになったりすることが1年間で必ずある。そういうときに、ベテランの存在はすごく大きい。ジャイアンツに必要な戦力になると思う」とした。

    専修大学松戸高校出身の上沢は、11年ドラフト会議で日本ハムから6位で指名され入団。14年に1軍デビューを飾り、日本ハムで通算70勝を記録した。大リーグ挑戦前年の23年シーズンは9勝9敗、防御率2.96だった。

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