「移籍志願」報道のSBリチャード 「はっきり言って飼い殺し」...球界OBが球団に辛らつ意見

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   プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年12月1日までにユーチューブを更新し、ソフトバンクのリチャード内野手(25)に私見を述べた。

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「他行って活躍されると、もう恥ずかしい」

   スポーツ紙の報道によると、リチャードは11月22日に球団事務所で契約更改交渉に臨み、1軍での出場機会を求め、移籍を志願して契約更改交渉を保留したという。

   プロ7年目の今シーズンは、ウエスタン・リーグで18本塁打を記録し、5年連続5度目の本塁打王となった。54打点は同リーグトップで、3年連続4度目の打点王を獲得した。

   2軍での無双が続く中、今シーズンの1軍出場は15試合に留まり、打率.226、1打点。本塁打なしに終わった。

   リチャードの打撃を高く評価する高木氏は、今回の「移籍志願」報道に関して、「リチャードの気持ちはよく分かる。痛いほど分かる」と理解を示し、球団との関係性に言及した。

   「球団の気持ちも分かるのは、他行って活躍されると、もう恥ずかしい。プライドというか、赤っ恥をかくというか。プライドになるのかな。そうなってくると困るから、呼び留めているだけ。選手のことを考えて、育成がどうのこうのとか、選手をよりよい状態で、よりよい球団にしたいと。リチャードは、はっきり言って飼い殺し」

   リチャードのポジションはファーストとサードだ。だが、1軍は山川穂高(33)がファースト、サードは栗原陵矢(28)がレギュラーの座をつかんでいる。山川は今シーズン34本塁打を記録し、本塁打王のタイトルを獲得。栗原は打率.273、20本塁打、87打点をマークした。

「2軍で敵がいないと言っても飯が食えない」

   高木氏はリチャードのプレースタイルについて、「集中力がない」と評する一方で、現在のチーム状況を踏まえ、次のように分析した。

   「だけど、レギュラーとして責任を与えたときには、人間変われる。責任がないから、おちゃらける。4番で、お前が打たなくちゃ優勝できないよと。じゃあ、私生活どうするんだと。普段の練習をどうするんだ、といったらやるしかなくなる。そういうふうに追い込んでいかないと。ただ、ソフトバンクでは追い込めない。優秀な選手がいる。それだったら、出してやった方がいい」

   そして、リチャードのように2軍で結果を残しても、1軍での出場機会に恵まれないソフトバンクの現状に関して「それだけ優秀な選手がいるということは、抱えきれていない。選手からも不満が出るよ」とし、こう続けた。

   「レギュラーで出て、稼ぐために一生懸命にみんなやっているわけだから。このまま2軍で無双状態。敵がいないと言っても飯が食えない。1軍で(本塁打を)18本打ったらどうなる? リチャードの今の給料だったら、倍になると思う。絶対に倍になる。それ(本塁打)に伴って打点がつくわけだから。これは確かに、リチャードの気持ちは分かる。痛いほど」

   沖縄尚学高校出身のリチャードは17年のドラフト会議で、ソフトバンクから育成3位で指名され入団。20年に支配下登録選手となり、21年9月に1軍の公式戦デビューを飾った。プロ7年で1軍出場は通算94試合で、打率.165、10本塁打、27打点。

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