危機感そのものがあまり強くない
A男がお店の外で女の子を買うきっかけとなったのは、ネットニュース。夜遊びに食傷気味だった彼は興味を持ち、例の場へ出向く。
実際に遊んでみると、「新鮮味があって良かった」そうだ。相場が安く、女の子と直接やり取りをして交渉する部分には刺激を覚えたという。お店という囲いにとらわれず、実物を見てから遊ぶ相手を決められる点も、「玄人」からすると魅力を感じるポイントらしい。
嬉々として語るA男を見て、知人は呆れた。店では嫌がられることを覚悟の上で、病気や犯罪という痛いところを突いたそうだ。
けれども、危機感そのものがあまり強くないようで、「日本は安全だから。そんなことを気にしていたら何も楽しくない」と不機嫌気味に返され、彼女は閉口する。
筆者である私もその話を聞いているうちに複雑な感情に襲われ、同時に「人間はなんと欲深い生き物やら」と思ってしまった。