「バッシング情報」対策は「『いいね』の逆を見たら、とにかくクリック」
紀子さまが9月の誕生日の際、宮内記者会の質問に文書で寄せた回答では、ネット上のバッシングについて
「辛い思いをしている人が多くいるのではないかと案じています」
とした上で、
「私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります」
と言及していた。
秋篠宮さまは、「バッシング情報」について、「第三者と当事者ではおそらく意味合いが異なってくる」として、当事者は「いじめ的情報」と受け止めると指摘。その一方で、不特定多数が情報発信していることに加えて、
「そういう情報がアルゴリズム編集のような形で、ある一定の意見、それと違う意見に接しにくくなっているという現状がある」
と、いわゆる「エコーチェンバー」の問題にも言及。対応は困難だとみている。さらに、「宮内庁に求めること」についても、仮に宮内庁が何かについて抗議したとしても、
「でもそれが、どちらの方向に触れるかが分からない」
として、やはり具体的な対応を依頼するのは難しいと考えている。
そんな中でも、「バッシング情報」に対して低評価のボタンをクリックすることは、一定の意味があるとみている。
「おそらく......あれはなんて言うんでしょうね?『いいね』じゃない方の...(親指を下に向ける動作をしながら)逆のあれを見たら、とにかくクリックするぐらい...それ以外なかなか私は思いつかない」
記者会見は誕生日当日の11月30日報道を前提に11月25日に行われた。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)