神戸のタウン誌「月刊神戸っ子 KOBECCO」が2024年11月27日、一部メディアやSNSで、県内のPR会社「merchu(メルチュ)」代表・折田楓氏と同誌に関する誤情報が発信されているとして、声明を発表した。
同誌の編集長は、誤情報が確認された記事の訂正や取り下げ依頼作業に「膨大な時間がかかっています」と話した。
媒体名が酷似、タウン誌は「KOBECCO」、メルチュは「Kobecco」
メルチュをめぐっては、折田氏が兵庫県知事選における斎藤元彦氏のSNS戦略や広報全般を担当したとするnote記事を公開。有償であれば公職選挙法違反ではないかとの指摘が相次ぎ、大きな注目を集めている。斎藤氏側は、メルチュにはポスターデザイン制作などを依頼したのみだとし、違反には当たらないと主張。折田氏は斎藤氏の演説の撮影などをしたが、個人のボランティア活動だったともしている。
「月刊神戸っ子」の声明によると、一部のブログやSNSで「折田氏が弊誌の立ち上げに深く関わっているかのような表現」があり、読者や関係者の混乱を招く事態になっているという。
同誌は、折田氏は過去に同誌のモデルを務めたことがあるものの、「それ以外の編集作業、記事執筆などの活動には一切関与しておりません」と説明した。
さらに、メルチュは、同誌と名前の酷似した「Kobecco」という自社メディアを運営している。これについて、「月刊神戸っ子」は「弊誌は、全く関係がございません」とし、「月刊神戸っ子」は「全て大文字のローマ字表記」、メルチュの自社メディアは「頭文字が大文字の他は小文字のローマ字表記」と説明した。
「Kobecco」は、インスタグラムや公式サイトで神戸のおすすめスポットの紹介をしていたほか、オリジナルアイテムの販売も行っていた。しかし、29日までに「Kobecco」のインスタグラムアカウントは非公開、公式サイトは見られない状態になっている。