子どもたちにとってもいい環境とは言えず
さらに、子どもたちにとってもいい環境とは言えなかったとも指摘している。19年5月以降、定員の2倍にあたる40人前後が保護されていることが常態化し始めたという。感染性胃腸炎が流行っても、人員不足のため職員が抜けられず、午前と午後に1人ずつしか子どもを病院に連れていけないこともあったとしている。
ほかにも、一時保護所の厳しいルール、子どものケアをしたいのに十分にできていないことへの葛藤、次第に不眠が続くようになったことなどがつづられている。
陳述書の最後には、仕事にはやりがいもあったことも記載されており、「労働環境をよくすることで職員を守り、よりよいケアを届けることで、その子供たちが大人になったときに、もし児童相談所で働きたいと思った子が健全に働けるような職場であるために、提起している」との、飯島さんの裁判にかける思いもつづられている。