韓国メディアが「二刀流」高校生に注目している。
「来年のドラフト会議で上位指名が予想される有望株」
地元メディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2024年11月27日、「二刀流」高校生キム・ソンジュン選手(17)の特集記事を公開した。
「スポーツ朝鮮」によると、キムは高校2年生で、投手と3塁手を兼任している。投手としては最速152キロを誇り、打者としても高い評価を受けているという。
キムは25日にソウルで行われた「2024フューチャーズスター大賞」授賞式で、野球部門スター賞を受賞。高校生の中で、唯一の2年生だったという。
記事では、「キムは来年のドラフト会議で上位指名が予想される有望株だ。最速152キロを投げる投手なのに、本人は打者の方がより良いという。彼の未来が非常に気になる」と解説した。
キムは授賞式でメディア取材に対応し、将来的な目標を口にした。「できれば大谷選手のようにプロに行っても二刀流をしてみたい気持ちがある。10勝、10ホームランを記録してみたい」と語ったという。
「大谷の出現以後、国内でも有望株が二刀流を試みたが...」
「スポーツ朝鮮」は、「大谷の出現以後、国内でも有望株が二刀流を試みたが、成功した事例はない。キム・ソンジュンに二刀流の機会が来るか。来年シーズンを見れば、答えがある程度出てきそうだ」と分析。
地元メディア「OSEN」(ウェブ版)によると、韓国プロ野球(KBO)リーグで、二刀流を成し遂げたのは、1982年のキム・ソンハン(テヘ・タイガース=現起亜タイガース)ひとりだけだという。
82年は韓国プロ野球初年度にあたり、キムは投手として10勝、打者として10本塁打をマークしたという。以降、本格的にプロ野球が国内に定着してからは、二刀流に成功した選手はいないという。
「スポーツ朝鮮」によると、高校2年生のキムは、今シーズン28試合に出場し、打者として打率.307、1本塁打、8打点、13盗塁を記録。投手として14試合に登板して3勝1敗、防御率2.65だったという。