「大事件ですよ!」貸金庫で1000万円盗まれたと放送作家が告白 三菱UFJ事件から、5年前の動画が再注目

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   三菱UFJ銀行の元行員が在職中に客約60人の貸金庫から計十数億円を盗んでいたと同行が発表したことは、メガバンクの大きな不祥事として衝撃を与えた。

   その余波から、5年前に他行の貸金庫に預けた1000万円が盗まれたとユーチューブで連続投稿された動画が、再注目されている。

  • 貸金庫でも用心が必要?(写真はイメージ)
    貸金庫でも用心が必要?(写真はイメージ)
  • 利用者に注意を呼びかける安達元一さん(11月27日投稿の動画から)
    利用者に注意を呼びかける安達元一さん(11月27日投稿の動画から)
  • 貸金庫でも用心が必要?(写真はイメージ)
  • 利用者に注意を呼びかける安達元一さん(11月27日投稿の動画から)

銀行は、行員はシステム上盗めないとしたが...

   これらの動画を投稿していたのは、放送作家の安達元一さん(59)だ。公式サイトでは、日本テレビ系「踊る!さんま御殿」など数々の著名なバラエティ番組を手がけたと紹介されている。

   安達さんのユーチューブチャンネルでは、貸金庫から1000万円が消失したときから、銀行や警察とのやり取りの顛末まで計18本ほどの動画が投稿されていた。

   最初の動画は、2019年11月15日に「貸金庫を開けたら空っぽだった」とのタイトルで公開された。

「大事件ですよ!」

   安達さんは、住宅に関する重要な書類を確認しようと銀行に行き、貸金庫を開けると何も入っていなかったと、苦渋の表情で報告した。銀行では、まず本当に金を入れたか聞かれ、安達さんは、入金を証明できなかった。

   しかし、カードキーとカギの2つで開錠することから、カードを差した履歴を調べるよう銀行に求めた。すると、以前には、5年前の開設日のほかに、3年前に1回の履歴があった。

   その後のいくつかの動画によると、3年前のその日は、安達さんは、銀行に行っていたが、金を持ち出した記憶やそれを示す記録はどこにもなかった。もしかして行員が盗んだのではないかと思ったが、銀行は、システム上それはできないと否定した。防犯カメラの映像は、保存期限を過ぎていたという。

   安達さんは、警察に相談に行ったほか、弁護士ともやり取りした。しかし、弁護士は、有利な証拠はなく、訴訟で銀行に勝つのは難しいと説明した。

   その後、銀行幹部が安達さんと応対し、調査すると約束した。結果として、行員が1000万円を盗んでいたとして謝罪し、返金された。それ以外に、解決金も支払われたとした。この幹部は、安達さんの説明が理に適っているため、きちんと調査することにしたと説明したという。

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