音楽ユニット「ツユ」の公式Xアカウントが2024年11月26日、「全楽曲削除のお知らせ」を公開した。
「曲に罪は無い」「作品には罪が無い」主張も
ツユをめぐっては、バンドのすべての楽曲の作詞作曲を手掛けてきたギター・コンポーザーの「ぷす」こと矢野麻也氏が5月31日に殺人未遂容疑で逮捕された。各社報道によると、東京・中野区のマンションで交際相手だった10代の女性を包丁で刺したとして、殺人未遂の疑いで逮捕された。
その後、ツユ公式Xは10月2日になって、矢野氏が8月30日付で不起訴処分となり、釈放されたと報告した。
逮捕を受け、6月に行われる予定だったライブ2公演とCDが発売中止されたほか、すべての楽曲がKONAMIの音楽ゲーム各種から削除されるなど、バンド活動に大きな影響が起きた。
逮捕時点でツユは3人組だったが、矢野氏以外の各メンバーおよびサポートスタッフはツユとしての活動を行わないことを発表し、ユニットとしては事実上の活動終了となった。現在は、矢野氏がひとりで活動を続けている。
そして、ツユ公式Xは11月25日、「作品に罪は無い」とする文章を公開した。
「音楽ユニットとして事実上の崩壊以降、数々のイメージダウンに繋がる行為を自ら繰り返してしまい、本当に申し訳ありません」と謝罪した上で、「『ツユ』に限らず、あらゆる問題行動が見受けられたアーティストに対して『曲に罪は無い』『作品には罪が無い』という議論が繰り返されてきました。結論から申し上げますと、その<最終到達地点>を見てみたくなったのです」という。
「あらゆる苦悩や希望の中で生まれてきた作品達はその後の『イメージダウン』によって、その価値が失われてしまうのか? あらゆる疑念を晴らす為、手段を選びませんでした。結果、どれだけ炎上行為を繰り返してもそのたびにYouTubeやサブスク等の再生回数は減る所か、増え続ける一方でした。作品に罪が有るのなら、見向きもされなくなるはずです」