先発が不足する球団ならば?
球団との交渉の中で2億6000万円から減額制限(1億円超は40%)を超える年俸を提示されたが、田中はサインしなかった。
大幅減俸だけが退団を決意した理由ではないだろう。選手は期待されることが大きなモチベーションになる。その熱意が球団から伝わってこなかったのかもしれない。
先発のコマ不足が長年の課題になっているヤクルトが獲得の有力候補とみられるが、他球団は獲得に乗り出すか。
球団史上3年連続最下位に低迷し、井上一樹新監督が就任した中日も小笠原慎之介がポスティング・システムでメジャー挑戦を目指すことが決まり、先発陣が盤石とは言えない。
実績十分のベテランがどの球団で再起を目指すか。(中町顕吾)