フリマアプリ運営のメルカリ(東京都港区)は2024年11月25日、利用者に対するサポートの体制を強化し、新たな補償方針による対応を開始すると公式サイトで発表した。
利用者間で解決が難しい問題への関与を強めていくほか、これまでの補償方針を大幅に見直すなどと説明している。
「正しくご利用いただいているお客さま」へ補償を
フリマアプリ「メルカリ」を巡っては、同アプリでの「詐欺被害」を訴える投稿がXで相次ぎ、メルカリ事務局も対応してくれなかったとの報告も上がっていた。こうした投稿を受けて、真摯な対応がされていない、という声が寄せられていた。
メルカリは11月17日、利用者に対するサポートの方針と体制を見直す、と公式サイトで報告した。25日の発表では新たに、その具体的な内容について説明している。
利用者に対するサポートの体制の強化について、利用者間で解決が難しい問題への関与をより強めて早期解決を目指す、とした。また、取引の経緯や過去の利用状況の確認を徹底するほか、商品回収センターを新規開設する。
商品回収センターでは、すり替え・模倣品などの商品を回収する。また、商品画像・説明などと商品実物の照合・調査を行うとのことだ。
利用者への補償の拡大については、「正しくご利用いただいているお客さま」への補償を行うとした。商品実物の回収・目視確認を実施し、本人確認やシステム化による不正な補償受け取りなどに対応すると説明している。
さらに、不正利用者の排除も行う。本人確認の対象を拡大し、関係当局や警察などとの連携を強化。不正行為が疑われる取引監視を徹底するという。今後、不正行為を検知するためのAIシステムなどの構築、アカウント通報機能の強化を行う予定だとも述べている。