プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(57)が2024年11月25日にユーチューブを更新し、今シーズン限りで楽天を退団する意向を示した田中将大投手(36)に関して私見を述べた。
田中「来季はどこでプレーするのかまだ何も分からない状態だが...」
田中は24日にユーチューブを更新し、来シーズン楽天と契約を結ばないことを発表した。
動画の中で田中は「来季はどこでプレーするのかまだ何も分からない状態だが、今はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができている」などと語り、現役続行の意思を見せた。
大久保氏は12年に楽天の1軍打撃コーチに就任。以後、2軍監督を経て15年に1軍監督としてチームを指揮した。
4年間、楽天に携わってきた大久保氏は「田中将大投手が退団する。他の球団を探すということですが、これは大事件です」と切り出し、田中が退団を決意する経緯に関して次のように推測した。
「(楽天を愛している)その選手が嫌になるほど、『退団させてください』と言うほどの提示をしたというのは、これは確実に提示です。僕の予測だと(年俸)1億(円)は切りましたね。『4、5000万円くらいの額の契約をしてくれないか』と振らなかったらあんなにならない」
「楽天は全てにおいて終わっちゃった」
そして、田中との交渉の席についたのは、石井一久GM(51)と推測し、球団の姿勢に怒りをにじませた。
「今回の田中将大の退団は全てにおいて終わっちゃったなと。僕は(楽天を)応援しています。これからも。だけど終わったなこのチームって。いっとき応援はできないなと。なんだよと。『俺たち人間なんだぞ』と思うような気持になりました」
厳しい表情で胸の内を語った大久保氏は、さらにこう続けた。
「僕も携わらせていただいたチームでOBです。このチームが東北の中でまず、田舎の人たちと一生懸命にやっているんだという、都会に勝つぞというようなチームにもう1度戻してください」
田中は06年高校生ドラフト1巡目で楽天に指名され入団。1年目シーズンは11勝を記録するなど、主力として活躍した。13年シーズンは開幕から24連勝をマークし、チームの日本一に大きく貢献した。
13年シーズンオフに、ポスティングシステムを利用して大リーグのニューヨーク・ヤンキースに移籍。ヤンキースで7年通算78勝を記録し、日米通算200勝まで、あと3勝に迫っている。