「楽天は全てにおいて終わっちゃった」
そして、田中との交渉の席についたのは、石井一久GM(51)と推測し、球団の姿勢に怒りをにじませた。
「今回の田中将大の退団は全てにおいて終わっちゃったなと。僕は(楽天を)応援しています。これからも。だけど終わったなこのチームって。いっとき応援はできないなと。なんだよと。『俺たち人間なんだぞ』と思うような気持になりました」
厳しい表情で胸の内を語った大久保氏は、さらにこう続けた。
「僕も携わらせていただいたチームでOBです。このチームが東北の中でまず、田舎の人たちと一生懸命にやっているんだという、都会に勝つぞというようなチームにもう1度戻してください」
田中は06年高校生ドラフト1巡目で楽天に指名され入団。1年目シーズンは11勝を記録するなど、主力として活躍した。13年シーズンは開幕から24連勝をマークし、チームの日本一に大きく貢献した。
13年シーズンオフに、ポスティングシステムを利用して大リーグのニューヨーク・ヤンキースに移籍。ヤンキースで7年通算78勝を記録し、日米通算200勝まで、あと3勝に迫っている。