創業家も「参戦」
イトーヨーカドーの閉店ラッシュは、セブン&アイHDの事業再編によるものだ。同社は10月の決算発表時、主力のコンビニ事業に注力する方針を明らかにした。
これより前の8月、同社はカナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」から買収を提案されていた。7兆円規模とも言われるその巨額の申し出をめぐり、その後さまざまな動きが出ている。
11月に入ると、セブン&アイHDの創業家が自主買収(MBO)を検討していると複数のメディアが報じた。大手金融機関や投資ファンドから資金を調達し、株式の非公開化を目指すという。
一方のクシュタール側はNHKなどの日本メディアのインタビューで、敵対的買収を否定し、友好的買収を主張。買収提案そのものを引っ込めたわけではなく、今後も駆け引きが続きそうだ。