斎藤氏「政策を評価する職員や議員がおり、うまくやれる」
関係が悪化したとされる県職員や議会と今後どう付き合っていくのか聞かれ、斎藤氏は、エピソードを交えながら、自らの考えを話した。
年末年始の予算協議で職員の待機が1か月も続くのを見かね、待機を数日に減らしたところ、駅の街頭活動で、若い職員から「斎藤さんになって残業がすごく減りました」と声をかけられたという。働き方改革などについては、職員とマインドが同じなため、「ありがとう」などと声を出すよう改めれば、やっていけるのではないかとした。
また、議会についても、全会一致で不信任になった後、政策に共鳴して応援してくれた議員もいたとした。そのため、民意を得た今では、政策中心に議論すれば理解も得られるのではないかと述べた。議会では、会派の党議拘束があったため、全会一致になったが、実際は、民意とねじれがあり、表立って応援できないがメールを送ってくれた議員もいたという。
選挙戦では、県内の22市長が対立候補だった稲村氏への支援を表明し、相生市の谷口芳紀市長は、机をバンバン叩いて斎藤氏を批判していたが、斎藤氏は、「ちょっとびっくりしました」としながらも、「すごくいい人」と非難しなかった。稲村氏に対しては、「以前から存じあげていて、非常に実績もある方ですので、すごく尊敬しています。選挙後は、ノーサイドで行きたいと思っています」と話した。
選挙戦のフィナーレで、数千人が集まったとき、「自分を超えた何が動いた」と感じ、鳥肌が立ったという。とはいえ、パワハラ疑惑などが指摘されたのは事実で、「自分は、色々と学びましたので、謙虚に気を引き締めてやらないといけないと思っています」と抱負を語った。