河野太郎前デジタル担当相が2024年11月20日、自身が提案する「デジタルセーフティネット」の今後についてXで展望をつづった。
「年末調整楽になりました。ありがとうございます」
河野氏は20日、Xユーザーによる「河野太郎~! 年末調整捺印不要にしてくれてありがとう~!」とのコメントに反応した。
「次はeTaxを自動入力にして、年末調整をやめよう」
行政のデジタル化推進により、21年度より源泉所得税制度における押印が不要となった。
続く投稿では、自身が24年9月に公開したYouTube動画「【河野太郎の政策】たろうが語ろう②『デジタルセーフティネット』」のリンクを添え、「みてね」と呼びかけた。
河野氏の投稿には、「年末調整楽になりました。ありがとうございます」「横から失礼します ほんと役所で印鑑いらないとか快適で」と感謝の声が上がった。
今後に向け、「確定申告を全自動にしていただきたいです われわれは自分のスマホで結果だけ見る様にしていただけますと最高です」「うちの会社はWeb入力した後に生命保険の控除証明書等を郵送で送るという手間があります。年末調整を無くしてほしい」といったリクエストも多く寄せられている。
「デジタルセーフティネット」には反対の声も
一方で、河野氏が提唱する「デジタルセーフティネット」の拡充には反対の声も根強い。
10月に行われた自民党総裁選立候補の際には、「年末調整を廃止して、すべての国民に確定申告をしていただきます」としたことが波紋を広げた。
現在はバラバラに提出されている所得関連のデータを国の窓口機関で一元管理することで、「所得に関わる税・社会保険料の情報を関係機関と連携して、必要な人にプッシュ型の支援を迅速に実施」したいとの目的だったが、国民への負担が大幅に増えるとして、インターネットを中心に怒りの声が相次いでいた。