外国人への日本語教育の専門家としても知られる親日家
インドで日本型経営を続けるのは、オーナーが日本型経営ひいきの大企業だ。一方、経営者がよく変わる企業、とくに欧米系企業出身者は、無駄を洗い出して継続的に改善していくことや工程管理による効率化という思考が希薄だという。生涯教育や少人数によるチームの力を引き出す教育が活用されないという。
大学教授時代は、休日を利用して企業の助言をやってきたが、5年前に退職、日本型経営のアドバイザーを本業としてインドの企業を走り回っている。損保業界など日本とインド企業の橋渡しもやってきた。
コロナで外に出にくいときに「BECOMING WORLD CLASS Lesson from Japan」を執筆、2021年に出版された。この「日本型経営に学ぶ」出版が今回の受賞にもつながっている。
外国人への日本語教育の専門家としても知られ、英語で日本語を教える教科書のほか、「日英略語・略称辞典」、「日常外来語用法辞典」(丸善出版)という日本人では思いつかない辞書を作り上げた。
親日家として知られるが、日本とインドの経済関係を強くするには、まず、政府間の関係がもっと親しくなるべきだという。