夜職も整形も「悪」じゃない、けど...
筆者は元セクシー女優で、整形経験者である。プチ整形はおろか、韓国でガッツリと骨を削る大掛かりな手術も終えているので、美容ブームを否定する気はさらさらない。
生きる上ではお金が必要だし、美しい見た目を手に入れて人生が明るくなるなら、整形も夜職も一つの手段だと考えている。
しかし、リスクが大きく、負担が大きい割に世の中では偏見の目に晒されてしまうもの。夜職でトラブルが起きた時はたいてい、「そんな仕事を選んだお前が悪いだろ」と働き手が批判されるし、完璧な見た目を手に入れても100%幸せになれる保証はない。
どちらも「その先」を紡ぎ出すのが簡単ではない。軽率に手を染めると、早い段階で人生に行き詰まってしまう。せっかく勇気を出したのにもかかわらず、最終的には何も残らないようでは途方に暮れてしまうのではないか。
だからこそ、美容整形や夜職を検討する若者にはSNSのキラキラと輝いた部分以外にも目を向けてほしい。SNSにはこれらの裏側を吐露するアカウントも存在するため、リアルな意見もあわせて参考にすべきだ。
美しい物は儚く、背後には必ず真っ黒な影がついて回る。その現実を知ったら、何の考えもなしに手を出すことは防げるはずだから。(たかなし亜妖)
【プロフィール】
たかなし亜妖
2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。