谷川さんは老境に入ってから毎月一回、朝日新聞で「どこからか言葉が」という書きおろしの詩を連載していた。最終回は、亡くなった後の11月17日に掲載された「感謝」というタイトルの詩だった。
「目が覚める 庭の紅葉が見える 昨日を思い出す まだ生きてるんだ」
という書き出しで始まり、最後は、
「感謝の念だけは残る」
という言葉で結ばれていた。
谷川さんは3回結婚し、3回離婚した。3人目の妻は「100万回生きたねこ」で知られる作家の佐野洋子さん。
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