斎藤元彦氏が兵庫県知事再選、焦点は百条委 議会事務局「事実関係だけ調査、当選しても結論に影響せず」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   兵庫県知事選で斎藤元彦氏(47)が再選を果たし、斎藤氏のパワハラ疑惑などを検証する同県議会の文書問題調査特別委員会(百条委員会)が今度どうなるか関心が高まっている。

   調査権限が強く、ウソの証言には罰則もある百条委は、2024年6月14日にスタートし、知事選前の10月25日まで計11回開かれた。

  • 百条委員会で答弁する斎藤元彦知事(2024年9月6日、兵庫県議会のネット配信動画から)
    百条委員会で答弁する斎藤元彦知事(2024年9月6日、兵庫県議会のネット配信動画から)
  • 斎藤知事を追及する百条委の奥谷謙一委員長(2024年9月6日、兵庫県議会のネット配信動画から)
    斎藤知事を追及する百条委の奥谷謙一委員長(2024年9月6日、兵庫県議会のネット配信動画から)
  • 百条委員会で答弁する斎藤元彦知事(2024年9月6日、兵庫県議会のネット配信動画から)
  • 斎藤知事を追及する百条委の奥谷謙一委員長(2024年9月6日、兵庫県議会のネット配信動画から)

百条委が再開され、斎藤氏に出頭を求めることが決まる

   焦点は、元西播磨県民局長が文書で告発した疑惑7項目だ。

   斎藤氏は、8月30日と9月6日の計2回、証人尋問を受けた。

   1回目は、公用車を降りて20メートル歩かされただけで出迎えた職員らを怒鳴り散らした、といったパワハラ疑惑が主に取り上げられた。議員らの追及に対し、斎藤氏は、「不快に思った人がいれば心からお詫びしたい」と陳謝したが、自らの言動については、「円滑な車の進入経路を確保していなかったことを注意した」などとして必要な指導だったと強調した。机を叩いて職員を叱責したことへの質問も出たが、斎藤氏は、パワハラかどうかの明言は避けた。

   2回目は、斎藤氏のおねだり疑惑についても取り上げられ、贈答品の多くは、知事応接室か倉庫に保管し、食べ物は家に持ち帰ったと認めたが、メーカーなどとの癒着は否定した。また、持ち帰った後に返却したとされる高級革ジャンについては、いつかPRに使いたいと考えて試着させてもらったなどと説明した。元県民局長が公益通報をした後に県が停職3か月の懲戒処分をしたことにも質問が出たが、「文書は誹謗中傷性が高く、うわさ話であり、公益通報にあたるとは思っていなかった」と釈明した。

   一方、プロ野球球団の優勝パレードへの寄付金集めで、金融機関に補助金をキックバックさせたとされる疑惑については、10月24、25日の証人尋問は知事選への影響を考えて見送りになった。

   11月17日の知事選では、斎藤氏が110万票余の得票を得て再選され、18日から百条委が再開された。この日は、25日の証人尋問が議題になり、斎藤氏に出頭を求めることが決まった。

姉妹サイト