リモートワークの功罪は、オンとオフの切り替えが難しい
――リモートワークが進むことが残業時間の減少につながるわけですね。ただ最近は、社員同士のコミュニケーションを優先させるため出社を促す企業が増えています。その辺のバランスはどうなっていますか。
担当者 リモートワークに関しては、ポジティブとネガティブなクチコミが両方寄せられています。「働きやすさが向上した」という声がある一方、「通勤時間がないため、かえって働く時間が長くなる」「仕事とプライベートの切り替えが難しい人には疲れやすい」などの声が見られました。
PwCコンサルティング「リモートワークが浸透しており、多くのミーティングがオンラインで行われる。オフィスもフリーアドレス。プロジェクトによっては、ほとんど出社せずに勤務することが可能。また、コアタイムなしのフレックスを採用しているため、時間の調整がしやすい。特に現在子育て中の社員は恩恵を感じているのではないかと思う」(コンサルタント、女性)
三井住友信託銀行「在宅ワークが増えたが、出社しないと仕事ができない部署と、フルリモートでも仕事ができる部署があり、不平等感はある。上司が積極的に在宅勤務する部署だと部下も在宅勤務しやすいが、上司がそうでないと出社を促されることも聞いた。まだ会社としての制度はこれからだと感じる」(事務、女性)
日本アイ・ビー・エム「個人的な問題だが、昨今のリモート環境下ではついつい就業時間外でも仕事に手を付けてしまいがちで、プライベートとの線引きが難しくなっている。通勤時間がないのはラクである反面、切り替えの難しさにつながっている」(エンジニア、男性)