韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2024年11月10日、大リーグに挑戦するロッテ佐々木朗希投手の特集記事を公開した。
悪い前例を作った?
ロッテは9日、佐々木がポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦することを容認し、申請に向けた手続きを開始することを発表した。佐々木はかねてから大リーグ挑戦の意向を示しており、年内にも夢が実現する見通しだ。
スポーツ紙などの報道によると、佐々木は「1度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」とコメントしたという。
野球人気が高い韓国では連日大リーグの報道がなされ、各メディアが佐々木の動向に注目していた。
「スポーツ朝鮮」は、「『ロッテは菩薩球団なのか』佐々木MLポスティング許容論議『悪い事例を作った』」のタイトルで記事を公開。「佐々木の懇願に球団はお手上げとなった」と報じた。
同メディアは、佐々木の移籍先として、大谷翔平選手(30)と山本由伸投手(26)が所属するロサンゼルス・ドジャースが最有力と予想している。一方で、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツなども候補に。「米メディアは今オフのフリーエージェント(FA)ランキングで、佐々木を3位から4位にランクしている」と取り上げた。
「NPBファンは、佐々木に少なからず失望感を感じている」
記事では、佐々木の大リーグ挑戦に対する日本の野球ファンの反応に言及。「NPB(日本野球機構)ファンは、佐々木に少なからず失望感を感じている」とし、「『ロッテが悪い前例を作った』との批判の声が相次いでいる」と伝えた。
そして、佐々木がプロ入り後、1度も規定投球回に到達していない事実に触れ、「今シーズンは2度、戦線離脱しエースとしての役割を果たさなかった」と厳しい論調で指摘した。
佐々木の大リーグ挑戦を容認した球団に対しては、「佐々木の早めのポスティングにより、少なからず損害を被ることになった」と同情的に論じ、「エースの離脱はもちろん、マイナー契約により球団が受け取ることができる移籍金も制限されている」と解説した。
今オフの大リーグ・フリーエージェント(FA)の目玉となる佐々木。争奪戦を制する球団は...。注目が集まる。