大リーグ挑戦の佐々木朗希 「頑張って行ってこいという雰囲気ではない」ロッテOBが私見語る

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   プロ野球ロッテ、中日でプレーした野球解説者の愛甲猛氏(62)が2024年11月10日まで公開されたデーブ大久保氏(57)のユーチューブに出演し、大リーグに挑戦するロッテ佐々木朗希投手(23)に関して私見を述べた。

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「佐々木の真っすぐはすごいシュートする」

   ロッテは9日、佐々木がポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦することを容認し、申請に向けた手続きを開始することを発表した。佐々木はかねてから大リーグ挑戦の意向を示しており、年内にも夢が実現する見通しだ。

   スポーツ紙などの報道によると、佐々木は「1度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」とコメントしたという。

   米メディアによると、佐々木は今オフの大リーグ・フリーエージェント(FA)の目玉になり、各球団の争奪戦が予想される。

   ロッテOBで、投手としての経験がある愛甲氏は、佐々木の投手としての特徴を次のように解説した。

   「佐々木の真っすぐはフォーシームのわりには、すごいシュートする。シュート気味に入ってくる。(22年4月に)完全試合をやったときでも、映像をよく見ると、キャッチャーはアウトコースに構えていたが、インコースのいいところにシュートしている。逆球が結構多い。佐々木朗希は真っすぐあってのフォーク。カウントを取りにいく球が、真っすぐじゃなくてスライダーだけになると、きついかな」

「日本人としては、あの感じはあまり受け入れられない」

   そして、こう続けた。

   「佐々木朗希の真っすぐは、すごくシュートが気になる。小宮山(悟=元ロッテ)みたいに分かってうまく利用するならいいが。佐々木よりも速く投げるメジャーの投手はいっぱいいる。平均が153キロとかだから。162試合、その間、ずっと投げていけるのか。今年だって(シーズン中に)2回休んでいる」

   佐々木は今シーズン18試合に先発し、自身初となる2ケタ(10勝5敗)をマークした。防御率は2.25で、クオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以内)達成率は61.1%だった。

   今シーズンはキャリアハイを更新する一方で、シーズン中に2度戦線を離脱。年間を通してローテーションを守れず、規定投球回は未達に終わった。

   佐々木の大リーグ挑戦について、愛甲氏は「ちょっといろいろ問題があったじゃない。アメリカに行く行かないで」と切り出し、次のように私見を述べた。

   「日本人としては、あの感じはあまり受け入れられない。頑張って頑張って、みんなで『頑張って行ってこい』という雰囲気ではない。頑張ってほしいというのはあるけど、もっと日本でがむしゃらに頑張ってほしいという感じはある」

   日本の完全試合投手は、どの球団に移籍するのか。大谷翔平選手(30)、山本由伸投手(26)が所属するロサンゼルス・ドジャースが有力視される中、佐々木の今後の動向に注目が集まる。

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