中途入社20~30代社員が評価した「職場環境」優れた10社は 転職者に求められる「2つのポイント」専門家が解説

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中途採用で重視されるのは「人柄」と「相性」

   一方で、採用側の企業はどのような視点を持って、中途採用を進めているのか。私、オープンワーク マッチング事業部の和田大生(わだ・ひろお)が解説していきましょう。

   近年、企業が中途採用で重視するポイントは大きく変わりつつあります。

   以前は、スキルや知識の専門性が重視されていました。ところが現在では、「人柄」や「コミュニケーション能力」が自社に合っているかどうかも重要視されています。なぜなら、企業文化やチームとの相性が、業績や組織の活性化に大きな影響を与えるからです。

   実際、私が採用を支援するお客様の中には、スキルや知識の専門性が高い候補者であっても、人柄や価値観が社内風土や既存社員とマッチしない場合、採用しないと判断する企業もあります。

   それは、採用したあとも長く活躍してほしいと考えているため。いかにチームに馴染めるか、目の前の仕事や組織に対して愛着を持ってもらえるか、その見極めには力を入れています。

   企業にとっては、「人的資本経営」の重要性が高まる中、このような取り組みがミスマッチによる早期離職を防ぎ、結果的に採用コストの削減や中長期的な社員の活躍、チームの活性化を促進するのではないでしょうか。

   働く個人もまた、自身の意見が尊重され、オープンにコミュニケーションができる環境であれば、より成長を実感できるようになります。

   ですから、企業を選ぶ際には提示された年収や企業の規模だけでなく、自分が働く上で大切にしたい価値観をしっかり理解し、職場のハード(待遇や条件)とソフト(社風や文化)の両面をバランスよく考えることをおススめします。



【プロフィール】
和田大生(わだ・ひろお)
オープンワーク株式会社 マッチング事業部 企業コンサルティングユニット キャリア採用グループ

大学卒業後、2021年にオープンワーク入社。リクルーティングコンサルタントとして、一貫して大手総合コンサルファームや日系大手メーカー、テック系ベンチャー企業などの中途採用を支援する。現在はメンバーマネジメントや自社採用なども奮闘中。

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