家庭用ジンの売れ行きが好調で出荷高も急成長だが、海外でも評判も上がり品評会での受賞も続いている。
清酒「八海山」の蔵元、八海醸造(南雲二郎社長)の関連会社が北海道ニセコ町で生産する「ohoroGIN(スタンダード)」は2024年2月にワールド・ジン・アワードのクラシックジン部門で世界最高賞を受賞したが、その後もTESOM国際ワイン賞のジン部門、ロンドンスピリッツ品評会のロンドンドライジン部門など、5か所の品評会で受賞している。
同社のニセコ蒸留所は2021年からジンの製造を開始しており、他にウイスキーの製造、貯蔵を始めている。
大手も参入、市場は拡大中
家庭用ジンはキリンビール、アサヒビール、サントリーの大手も参入して年々出荷を増やして来た。日本洋酒酒造組合の調査では、2023年の国内のジン出荷量は4987キロリットル、4年連続の2桁増となっている。ジンは長期熟成が必要ないので参入しやすく、全国の日本酒、焼酎の蔵元が参入している。海外への輸出も盛んになっている。