「保健所からは、法的に問題はないと言われた」
ノースサファリサッポロの公式サイトでは7月30日、飼育しているライオンの子ども2頭が死に、病院の検査で2頭とも多臓器不全によるショックと衰弱が原因ではないかと診断されたと発表していた。この2頭がコテージで展示されていたのかは書かれておらず、もしコテージにいたとしても、その影響があったのかどうかは不明だ。
ノースサファリサッポロを運営するサクセス観光(札幌市)の動物プロダクション部は11月7日、取材に対し、動物愛護管理センターの立ち入り検査が6日にあったことを認め、「検査では、コテージが法的に問題はないと言われました」と説明した。
動物にストレスがかかってかわいそうだとの声が出ていることについては、こう述べた。
「それぞれ考え方が違うのでご批判なさる方がいらっしゃるのは仕方がないと思います。全ての方が満足する方法は無いのかも知れませんが、頂戴したご意見や他施設を視察させていただいたものなどを参考にしながら、常に改善を行っております」
例えば、ライオンコテージについては、ライオンの寝室と隣接させているとして、「寝室にライオンが入るのはおおよそ18時以降のみです。昼間は300平方メートルのエリアにおります。23時に自動消灯になります」と説明した。
どのような方針で、動物の管理やケアを行っているかについては、こう答えた。
「それぞれの動物に合わせた飼育計画を軸にしています。生き物なのでマニュアル一辺倒とはいかなく、飼育担当者が日々動物の状況を報告し全員が共有、最善の対策を行うようにしています。また飼育員は動物に対し深い愛情を持って日々のお世話を行っています」
今回の騒ぎを受けて、飼育などの方針や対応を変更するのかについては、こう述べた。
「参考になるご意見は大変ありがたく受け止めております。今までと同様にご意見を基にし、さらに改善を進めていく所存です。但し誹謗中傷やスタッフ個人への中傷、取引先等へご迷惑がかかる行為、事実と異なるデマの拡散については容認できませんので、警察、関係各所、弁護士と相談をしているところでございます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)