コース冠水、選手は泥水の中を疾走 なぜ高校駅伝は大雨警報でも決行されたのか

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「大雨警報でも学校の行事などは行うが、今後は状況見て判断」

   長居公園を管理する大阪スポーツみどり財団の長居パークセンターによると、冠水していたのは、主に公園内にある南側のコースだった。

   西側の自由広場の南側付近から南東出入口付近を通り、北に向かって北東出入口付近に至るまでの約1.5キロに当たる。ほぼ周回コースの半分以上だ。

   冠水したときの最大の深さは、50~60センチ程度だった。

   なぜ冠水したのかについては、「短期間に多量の降雨があったためだと考えています」と説明した。

   北東出入口付近で、一部公共下水への流出量を抑制しているところがあり、この付近は、通常の降雨量でも冠水することがあるという。それ以外のところでも、通常の降雨量では冠水しないものの、「今回のように短期間に多量の降雨があると冠水する恐れはあります」とした。

   駅伝を運営した大阪高体連の陸上競技専門部では11月6日、J-CASTニュースの取材に対し、コースの一部が雨で冠水した状況について説明した。

「最初は、選手のくるぶしぐらいの深さでしたが、みるみるうちに膝辺りまで増水しました。排水が追い付かないことまでは認識しておらず、コースの南側の部分が雨水に浸かってしまいました」

   雨の中を走ったため、代替競技会ではメンバーを変えたいとした高校があったというが、選手がケガをしたり病気になったりしたという報告は聞いていないとした。

   大雨警報発令の中でも駅伝を実施したことについては、こう話した。

「暴風警報や洪水警報、大雨特別警報、雷注意報が発令したときは、中止や延期を考えますが、大雨警報では、学校の行事などは行いますので、駅伝も実施しています。今後の駅伝で、大雨警報が出るなどしたときはどうするかについては、冠水する見通しなど状況によって判断します」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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