韓国メディアがDeNAの南場智子オーナー(62)を大絶賛した。
地元メディア「OSEN」(ウエブ版)は2024年11月5日、日本シリーズを制したDeNAの特集記事を公開し、南場オーナーを独自の視点から分析した。
「通常、注目はMVPや監督に集中するが今回は違う」
DeNAはリーグ戦3位からクライマックスシリーズ(CS)に出場し、ファーストステージで阪神に2連勝してファイナルステージに進出。リーグ優勝した巨人と争ったファイナルステージは、4勝3敗(1敗は巨人のアドバンテージ1勝によるもの)で制した。
パ・リーグの覇者ソフトバンクとの対戦となった日本シリーズでは、ホーム横浜スタジアムで行われた初戦、第2戦を落とし2連敗。舞台を福岡に移して行われた第3戦から3連勝を飾り、日本一に王手をかけてホームに戻った。
対戦成績3勝2敗で迎えた第5戦は、打線が爆発し11-2で大勝し、26年ぶりの日本一に輝いた。
韓国メディア「OSEN」は、DeNAの快挙を伝えた上で、「通常、注目はMVPや監督に集中するが、今回は違う。60代の女性オーナーがクローズアップされている」と指摘し、祝勝会恒例の「ビールかけ」でのシーンに言及した。
「歓迎されるオーナーが備えるべき完璧な徳目」
記事では「強烈に目を引くシーンがあった」とし、「優勝直後の様子だ。選手たちが繰り広げた狂喜乱舞のビールかけにオーナーが直接参戦した。三浦大輔監督が勇気を出して、12歳も年上のオーナーの頭上に豪快にビールをぶちまけた。やられた会長も大人げない。子供のように叫びながら喜んだ」と報じた。
同メディアは、南場オーナーのこれまでの経歴や、球団オーナーになった後、何度も球場に足を運んでチームを応援していることなどに触れ、こう評した。
「南場オーナーは、球団にお金をたくさん投資し、球場によく来る。でも選手団の運営には絶対に干渉しない。歓迎されるオーナーが備えるべき完璧な徳目だ」
新潟県出身の南場オーナーは、津田塾大を卒業して、米ハーバード大の大学院を修了。そして、15年にDeNAのオーナーに就任し、日本プロ野球で初の女性オーナーとなった。今回DeNAが日本シリーズを制したことで、就任10年目の節目の年に、女性オーナーとして初の日本一になった。