女優の遠野なぎこさんが2024年11月5日、数か月間洗い物ができなくなっていたことを明かした。
「何故か急に勇気が出たの」
遠野さんはインスタグラムで「あのね、私ね。皆んなにずっと言えなかった事があるの」と切り出し、これまでメンタルクリニックの医師以外には友人にも言い出せなかった苦しい悩みとして、「それはね...この数ヶ月の間、キッチンの洗い物を一切出来なかった」と明かした。
このことについて遠野さんは、「『何だそんな事』と、思う人は多分心が健康な人。"ズシンッ"と心が重くなる人は、多分私と同じように鬱傾向にある人」と反応の違いを指摘した一方、「もうね、自分の事が許せなくて許せなくて。"たかが洗い物"じゃないのよ。自分には生きている価値がない。自分は人間じゃない。生きて許されるべき人間ではない。そこまで思い詰めるの」と告白した。
また、「本当にこの数ヶ月間、ギリギリの所で生きていた気がする」と振り返りつつも、明かした理由について、「今日の明け方一睡もせずに...何故か、何故か急に勇気が出たの。一歩を踏み出せたの」と、突然洗い物ができるようになったからだと説明した。
「また一つ、人間に戻れた。また一つ、生きていていい理由を見つけた」
遠野さんは、「狭いキッチンだけど、数時間夢中になって掃除をして。不要な物は捨てて。必要最低限な物だけに選別して、清潔に洗って。素人レベルだけど、すっーーーごっくスッキリした!!」と無我夢中でキッチンをきれいにしたといい、「何か、ちょっと大袈裟じゃなくて...泣けてきた。出来た、出来たよ私...って」と感慨深そうに吐露した。
掃除を通して「また一つ、人間に戻れた。また一つ、生きていていい理由を見つけたよって」と前向きになれたそうで、「あー、また泣きそう...後でもう一度キッチン見に行っちゃおうっと」とうれしそうにつづりつつ、「今、昨日までの私のような井戸の奥底で苦しんで光を見失っていらっしゃる方。光を探す事を諦めかけていらっしゃる方。大丈夫。まだ大丈夫」と、同じような苦しみを抱える人に呼びかけた。
さらに、この数日で過食嘔吐も少し改善され、円形脱毛症の部分にも毛が生え始めたりなど、身体的にも前向きな傾向が見られたとのこと。「ちょっとは希望持てるでしょ笑」「たった数日の間の事だよ!?一緒に頑張ろうねー!!いつでも一緒に居るからね」とつづっていた。