問われる羽田&成田のハブ機能
ANA HDの芝田社長は10月31日の決算会見で、両社をめぐる動向について「本当にずっと注意深く見ている」とした上で、ネットワークが拡大することで「強力なライバル」が誕生するとの見方を示した。
「航空会社の力のひとつは、やっぱりネットワーク。規模の力というのが結構大きいと思っているので、その観点で言うと、KE(大韓航空)とOZ(アシアナ航空)の統合は強力なライバルの誕生かな、と思っている」
さらに、アジア-日本-北米の乗り継ぎ需要が影響を受ける可能性を指摘。羽田空港や成田空港のハブ機能の強化が必要だとした。
「加えて、これからの流動の大きな流れのひとつは、アジアと北米をつなぐ流動だと思う。そうすると、仁川空港のハブ機能としての力というものが、ますます高まる。それに対抗するには、日本も羽田なり成田なり、こちらのハブ機能の充実というのは、国益の観点からも避けて通れない。これは私どももそうだし、航空会社、空港会社、あるいは国を挙げてしっかり整備をしていきたい」
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)